変形敷地に負けない!『中庭のある家』 メディアでも紹介された究極の中庭
設計者のコメント
神奈川の西部、秦野市。その秦野盆地の中腹に計画された家族4人のための住宅です。計画地は変形敷地でこの地域では狭小の部類に入ります。敷地の北側には川が流れ、遠く先には丹沢の山々が望めます。一方で南側はひな壇状に牛舎や民家が建ち並び、東西も隣家に挟まれています。敷地の状態と環境を同時に考慮することで必然的に生まれた形状が中庭型のプランです。全ての部屋を中庭に面するように計画することで採光・通風・プライバシーの両立を実現しています。また中庭につなげてテラスを設けることで小さな中庭がより明るく開放的な空間となります。中庭に面する内装壁は他の部位とは異なる材料を使用し空間に変化と広がりを与えています。赤褐色に塗装したラーチ合板はドラスティックでワクワク楽しくなるような雰囲気をもたらします。
建築主のコメント
床と家具の塗装は予算の都合上自分たちで行うことになりましたが、逆にそれがいい思い出にもなりました。子供たちは物づくりの大変さと、物を大切に扱うことを学んだようです。気持ちの良い場所は沢山ありますが、一番のお気に入りは何といってもテラスを含めた中庭です。そこにあるのは換気や採光を確保するという機能を超えた風情ある美しい空間です。テラスで楽しむ休日のランチ、夜には子供たちと天体観測、中庭を作ることでそんな心の贅沢を手にすることができました。今では中庭のシマトネリコも4mを超え、家のどこにいても自然を感じる、気持ちの良い家になりました。
- 設計概要
建築場所:神奈川県秦野市
主要用途:専用住宅(新築)
家族構成:夫婦+子供2人
構造規模:木造2階建て(在来工法)
敷地面積:112.90㎡(34.15坪)
延床面積:85.70㎡(25.92坪)
竣 工:2011年
建築費用:1000万円台
撮 影:多田ユウコ
- メディア
TV放送:渡辺篤史の建もの探訪
雑誌掲載:はじめての家づくりNo19
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