農地に家を建てる!難しい壁を越えて実現した『素材にこだわる家』
設計者のコメント
神奈川県平塚市、お父様の所有する農地に計画された家族4人のための住宅です。建物を建てるためには、農地転用手続きや開発行為の許可、遺跡調査などいくつかのハードルを越える必要があり、お話しを頂いてからお引渡しまで2年以上要しました。計画地周辺には長閑な風景の農地が広がり、天気の良い日には丹沢山系や富士山も望める素晴らしい環境の中、唯一南側にある近隣駐車場からのプライバシー対策には思案しました。それぞれ目的をもって配置された窓は僅かに外からの視線を外し、その一つ一つが風景を切り取る絵画のようにもなります。木質素材と白い珪藻土のハイブリッド空間が温もりと清涼感を程よく調和させ、空気の動きを感じさせる住宅です。
建築主のコメント
「そろそろ家づくりを」と考え始め、住宅雑誌を読んでいたとき、私たちの思い描くシンプルな家づくりをしている同世代の建築家のページが目に留まりました。私たちの理想の家づくりができると思い依頼したのが萩原さんです。シンプルな間取りで木目を生かした温もりを感じる家、そして開放的なんだけど周囲の視線を気にすることなく暮らせる家、というのが私たちの希望でした。お気に入りは無垢材の床。素足で歩く感触がとても気持ちよく、子供たちは布団ではなく床でお昼寝しています。見積もりの減額調整のときにも妥協せず、がんばって気に入った材を採用したことも報われました。窓の配置も絶妙なので、毎日素晴らしい景色を楽しんでいます。引っ越して間もないですが、住み心地は快適です。
- 設計概要
建築場所:神奈川県平塚市
主要用途:専用住宅(新築)
家族構成:夫婦+子供2人
構造規模:木造2階建て(在来工法)
敷地面積:399.67㎡(120.90坪)
延床面積:124.20㎡(37.57坪)
竣 工:2014年
撮 影:新澤一平
- メディア
雑誌掲載:神奈川の建築家とつくる家②
WEBマガジン:homify(ドイツ)